株式会社キトーの再上場について

グローバルに展開するプライベート・エクイティ投資会社であるカーライル･グループ（本社: 米国ワシントンD.C.、以下、｢カーライル｣）は、投資先の株式会社キトー（東証一部、銘柄コード6409、本社: 山梨県中巨摩郡昭和町、代表取締役社長: 鬼頭芳雄、以下、「キトー」）が2007年8月9日をもちまして東京証券取引所市場第一部に株式公開し、再上場しましたことをお知らせいたします。キトーの東京証券取引所への上場に際して、カーライルは保有する株式のうち、発行済総株式数の32.12％を売り出すとともに、5.38％をオーバーアロットメントに充てます。

キトーはホイストおよびクレーンを中心に開発、製造、販売からアフターサービスに至るまでの一貫した事業をグローバルに展開しているマテハン機器の専門メーカーです。

非公開化以前、キトーはJASDAQに登録しておりましたが、国内の長引く景気低迷の影響を受け、業績は伸び悩んでおりました。かかる経営状況から脱却し、財務体質の抜本的な改善と海外での積極的な事業展開を図るべく、キトーの経営陣はカーライルとの協働により2003年9月に株式の公開買付けを行い、MBOによる非公開化を実施しました。非公開化後、キトーはカーライルとの緊密な連携・協働のもと、企業価値の向上を目的として、迅速な意思決定体制の整備と経営基盤の強化のための様々な施策を実施してまいりました。具体的には、グローバル経営強化の一環として中国・米国等の海外ビジネスの強化及び積極展開、トヨタ生産方式の導入、財務基盤の強化、不採算事業の見直し、経営陣や従業員に対するインセンティブ・プランの導入といった施策を両者が協働して実行してまいりました。

上記をはじめとする様々な諸施策を実行した結果、キトーの業績は大幅に改善し、MBO前と比較して売上で約5割増、営業利益で4倍強に伸長するという急速な成長を達成することができました。

今般、キトーとカーライルは、2003年9月から約4年にわたる協働を通じ、キトーの事業基盤が十分に強化されたと判断し、再上場を決定するに至りました。キトーは再上場を通じ、株式市場へのアクセスを有するとともに、社会的信用・知名度の更なる向上をはかり、“真のグローバルNo.1のホイストメーカー”を今後も追求して事業を展開していきます。
キトーの鬼頭芳雄代表取締役社長は本件に関し次のようにコメントしています。
「2003年に非上場化して以来、その間も変わらずキトーを信頼し支えてくださったお取引先、関係者の皆様、そして何より非上場化の際にご理解、ご協力をいただいたその当時の株主の皆様に改めて感謝いたします。カーライルは当初より一貫して中長期的な視点での成長戦略の支援という姿勢を堅持してくれました。このことがカーライルとキトーとの強い信頼関係につながり、キトー本来の製品力、ブランド力を最大限発揮することが出来、大幅な業績拡大を実現するに至ったものと考えております。キトーとしてはこのたびの再上場を新たなスタートとして、より一層のグローバル化によって更なる成長を実現し、株主の皆様の期待に応えてまいります。」

カーライル・ジャパン・エルエルシーの安達保マネージング・ディレクター、日本代表は本件に関し次のようにコメントしています。
「カーライルは2003年9月に投資を実施して以来、キトーと協働して成長戦略を実現するべく積極的な支援活動を展開してまいりました。キトーは従前より素晴らしい製品、ブランド、技術、企業文化を持っている会社でした。今回の再上場を可能とした最大のポイントは、キトーの経営陣、社員、カーライルとの間に非常に強固な信頼関係を築けたことだと思います。この信頼関係があったからこそ、中長期的成長に必要な大胆な施策を迅速に実行することが可能となり、業績の大幅な改善を達成することが出来たと思っています。キトーの再上場にあたり、経営陣、社員の皆様の経営改革に向けた並々ならぬご尽力に敬意と感謝の意を表するとともに、キトーのますますの発展を祈念しております。再上場後も、カーライルは株主として引き続きキトーの成長をサポートしていく所存です。」

株式会社キトーについて

株式会社キトーは、1932年の創業以来、高品質のホイスト及びクレーン機の開発、製造、販売、アフターサービスを日本、北米、中国、欧州、東南アジアで展開してきたグローバル企業です。ホイスト・クレーンのリーディングカンパニーとして日本では主要製品において圧倒的な市場シェアを有し、北米等海外の主要市場でも事業を急拡大しています。今後も顧客より「キトー＝信頼のブランド」と評価される”真のグローバルNo.1のホイストメーカー”を目標とし、グローバルな競争力の更なる強化を目指して行きます。詳細はウェブサイトwww.kito.co.jpをご参照ください

本件についての報道関係者のお問合せ先カーライル・グループ広報代理店オグルヴィPR Tel:03-5793-2358