News Release

カーライル・グループ、アジアのグロース・キャピタル投資 仲谷マイクロデバイス株式会社への資本参加に関するお知らせ

2007-002JP

グローバルに展開するプライベート・エクイティ投資会社であるカーライル・グループ (本社:米国ワシントンD.C.、日本におけるグロース・キャピタル・チームの責任者:朝倉陽保、以下、「カーライル」)のグロース・キャピタル・チームは、仲谷マイクロデバイス株式会社(本社:大分県臼杵市、代表取締役社長:仲谷善文、以下、「仲谷マイクロデバイス」)に15億円の出資を実施することとし、今月13日に当事者間で最終合意書を締結しました。これによりカーライルは、仲谷マイクロデバイスの発行する株式の15%を保有する株主となり、仲谷マイクロデバイスは、仲谷善文社長のリーダーシップの下、カーライルとの協働により更なる事業拡大と企業価値向上を目指します。

カーライル グロース・キャピタル・チームでは、仲谷マイクロデバイスのこれまでの実績と今後の成長性に着目し、今般の出資に至りました。今後は、非常勤取締役ならびに非常勤監査役の派遣を行い、経営体制を強化するとともに、市場開拓やM&Aの助言を行うなど、積極的な事業成長支援を行います。

今後予想される半導体後工程部門の業界再編において、仲谷マイクロデバイスは、更なる生産能力の増強、効率化の向上を狙い、全国レベルでの事業展開を目指しております。

仲谷マイクロデバイスの仲谷善文社長は、「今、日本の半導体後工程業界は業界再編など非常に大きな変革の時期を向かえております。その中でカーライルとの協働により、経営ノウハウや半導体業界のネットワーク、M&Aサポート機能を積極的に活用することで、日本の半導体後工程業界で確固たる地位を確立していきたい。」とコメントしております。

本件に関して、カーライル マネージング・ディレクターで、日本のグロース・キャピタル・チーム責任者の朝倉陽保は「カーライルが世界各国で取り組んでいる半導体分野での投資案件を通じ、我々は日本国内の半導体後工程事業の重要性と可能性を確信しました。仲谷マイクロデバイスは、仲谷社長を中心とする強力な経営チームがリードする国内有数の後工程専業企業であり、カーライル グロース・キャピタル・チームは今般の資本参加を機に、カーライルのグローバルネットワークを活用し同社の成長を全面的に支援して行きます。」とコメントしております。

また、カーライル・アジア・グロース・キャピタル部門 マネージング・ディレクターのウェイン・ウェンツィー・ツゥウ(Wayne Wen-Tsui Tsou)は「仲谷マイクロデバイスは、カーライル・アジアのグロース・キャピタル部門の日本における最初の投資先となります。我々の中国、インド、韓国における昨今の投資実績が示すように、カーライルは仲谷マイクロデバイスのような事業拡張期にある中堅企業に対し、成長を加速すべく、戦略的な付加価値を提供し、資本及び経営面での支援を行なっています。経営陣と強力なパートナーシップを構築し、仲谷マイクロデバイスが業界のリーダーとなるべく支援していきます。また、カーライルのアジアにおけるプラットフォームは、新たに組成された日本のグロース・キャピタル・チームにより、成長資金投資並びに中小型バイアウト投資の分野で、更に強固なものとなります。」とコメントしております。

<ご参考>

カーライル・グループ グロース・キャピタル・チームについて

カーライル・グループは、日本における投資活動を強化・拡大するため、新たにグロース・キャピタル・チームを組成し、2006年より活動を開始しました。グロース・キャピタル・チームは、中堅企業及び成長段階にある企業を主たる対象とし、マイノリティ投資及びMBO/LBOを通じ投資先の成長を強力にバックアップします。同チームは資本投資額で5~50億円の投資案件を主たる対象としており、グローバルなプライベート・エクイティ会社としては唯一の国内中小型案件専門部隊です。事業拡張の為の先行投資を実行したい企業、M&Aによる成長を実現したい企業、親会社から独立し独自の成長戦略を実践したい子会社や事業部門、ガバナンスの適正化により経営を強化したい企業等を対象に投資活動を展開します。

日本のグロース・キャピタル・チームはアジア全域をカバーするアジア・グロース・キャピタル部門(Carlyle Asia Growth Capital Group)の一員として活動しています。同部門は東京、北京、上海、香港、ムンバイ、ソウルの6拠点において各々現地出身の投資プロフェショナルのチームを保有しています。現在、日本、中国、韓国、インドの有望企業を主たる投資対象とする合計で約10億ドル(約1,200億円)のファンド(Carlyle Asia Growth Partners III、他)を運用中で、それらのファンドを通じて、現在20社以上への投資を行っています。

仲谷マイクロデバイス株式会社について

仲谷マイクロデバイスは、1970年創業の半導体後工程受託会社です。2006年に竣工した本社工場(大分県臼杵市)は敷地面積54,300m2を擁し、ウェハテスト、アセンブリ、ファイナルテスト、ベアチップ外観検査の全ての工程を同工場に集約することで、お客様の更なる品質、工期、コストの改善に貢献しております。2006年度売上高:73億円、従業員数:650名。詳細はウェブサイトwww.nakaya-md.co.jpをご参照ください

本件についての報道関係者のお問合せ先
カーライル・グループ広報代理店オグルヴィPR 
Tel:03-5793-2358