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ツバキ・ナカシマ

カーライルは、1934年に精密ボール製造メーカーとして創業され、現在は精密ボール・精密ローラー・ボールねじ等を手掛けるツバキ・ナカシマに対して、「真のグローバル企業」への進化をテーマに、同業他社買収2件を含む、数々の取り組みを完遂し、東証一部への再上場並びにその後の資本政策を成功裏に実現に導きました。

ツバキ・ナカシマの事業及び投資概要
カーライルは、2011年3月、野村プリンシパル・ファイナンスを筆頭とする株主より、ツバキ・ナカシマの96.8%相当の株式を取得しました。ツバキ・ナカシマは、カーライルによる支援を経て、2015年12月、東京証券取引所第一部への再上場を果たしました。
カーライルは、IPO後も約46%相当の株式を継続保有していました。その後、2017年10月に完了した売出しにより、残りの保有株式につきましても全て売却しました。IPO及び売出しともにグローバル・オファリングの形態を採用し、数多くの海外・国内機関投資家からの強い支持を集めました。
2017年8月には、同業大手NN社PBC事業に対する大型買収(425億円)を完了し、より一層業容を拡大しています。結果、業界のリーディング・カンパニーとして、2017/12期の連結売上高は約532億円、連結調整後EBITDAは約109億円、さらにプロフォーマ連結売上高は約721億円、プロフォーマ連結調整後EBITDAは約137億円と高収益を誇っています。

主要な価値向上の取り組みと業績指標の改善

  • 海外展開の加速による、グローバル地産地消モデルの強化
  • グローバル経営力を有したグローバル経営体制の整備
  • Spheric Trafalgar社及びNN社PBC事業の買収による非連続成長の実現
  • カーライルによる投資以降、売上高はほぼ倍増(NN社PBC事業の通期貢献後)、一時費用調整後EBITDAマージン約20%を維持し、海外売上高も大幅に増加
  • 東証への再上場後も、株価は堅調に推移し、公開価格1,550円に対して、3,165円(2018年1月29日時点)まで上昇

海外展開の加速による、グローバル地産地消モデルの強化
もともとグローバルに事業を展開しておりましたが、2011年のカーライルによる参画後ますますその動きを加速し、中国拠点の増強、インド拠点の設立、精密ボール製造メーカーSpheric Trafalgar社の買収による東南アジア拠点の買収、等を実行しました。また、もともと金属を素材とする精密ボールをベアリング向けに提供する比重が高かったところ、セラミックを素材とする精密ボールや、非ベアリング向けにつきましても、戦略的な取り組みによって拡大することに成功しました。結果的に、グローバルベースの需要を各地域で捕捉できる、マクロ変動に対する耐久性の強い、地産地消モデルを強化しています。

グローバル経営力を有したグローバル経営体制の整備
また、カーライルの参画時には、グローバルに拠点を有しながら、各拠点が縦割りで独立して経営される傾向が見受けられました。そこで、グローバル経営体制の整備に着手し、各拠点間におけるベスト・プラクティスの共有も推進しました。具体的には、グローバル経営能力を有するCEO・CFO・CAOの採用や、グローバルベースでの経営の見える化、営業・技術・品質・購買等において横串的な役割を果たすグローバル担当の設置、を実行しました。

NN社PBC事業の買収による非連続成長の実現
さらに、グローバル地産地消モデルが確立され、グローバル経営力も一定に備わったタイミングで、さらなる利益ある成長を企図して、M&Aの検討を本格化しました。そして、2017年8月にNN社PBC事業の買収(425億円)を完了しました。戦略的な補完関係のある同業他社の買収により、グローバル拠点数は12箇所から19箇所に増加し、今後ベスト・プラクティスの共有により順次シナジーも創出されていく予定です。結果、アドバイザー費用等の一時要因が除外されて、NN社PBC事業が通期貢献を開始する2018年度以降は、さらに業容を拡大していくことが見込まれています。