Qualicaps

クオリカプス株式会社

クオリカプス株式会社

Industry
ヘルスケア
Region/Country
奈良県
Fund(s)
カーライル・ジャパン・パートナーズ
Acquired
Status
譲渡又は上場済み

各国の展開地域で分散運営となっていたクオリカプス・グループを、グローバルに展開する医療関連メーカーに転身させ、更なる事業拡大を図るために、カーライルはクオリカプス・グループの経営陣に対して一貫した支援を提供いたしました。

クオリカプス・グループの事業及び案件概要
2005年10月、カーライルはクオリカプス・グループ(旧シオノギ・クオリカプス、以下クオリカプス)の100%株式を塩野義製薬から譲受け、2013年3月に三菱ケミカルホールディングスに譲渡いたしました。
クオリカプスは1965年に設立のハードカプセルメーカーであり、ゼラチン製カプセル(HGC)と、植物性原料によるカプセル(HPMC)を、主として世界の医薬品メーカーに供給しています。HGCが当社のメイン・プロダクトである一方、HPMCが当社の成長の原動力として非常に重要な位置づけを占めるまでに育ってまいりました。クオリカプスは長きにわたり、医薬品向けハードカプセルにおいて全世界でもトップクラスであり、日本ではナンバーワンのポジションにおります。

 

主要な業績指標の改善

  • 売上高及び償却前営業利益(EBITDA)はそれぞれ、投資前との比較で50%、120%の成長を実現

  • 10年以上赤字であった米国事業の立て直しに成功

  • 従業員数は600名から1000名に拡大

  • HPMCの全世界売上は4倍規模に成長

 

主要な価値創造の取り組み

米国事業の立て直し
クオリカプスの米国事業は10年余りにわたって赤字でした。これに対するカーライルの支援により、当社は製造品質改善のためのリーダーシップ強化、ベストプラクティスの共有、そして製造品質と生産性改善の為の経営リソースの投入を行い、長年不振であった米国工場の立て直しに成功いたしました。以降、米国事業は、世界最大級の製薬メーカーへのアクセスを有する、グループ戦略の中で重要な役割を担う存在となっています。カーライル投資期間中、クオリカプスの米国でのマーケットシェアは8%から25%に増加いたしました。

HPMC売上高の拡大
クオリカプスは、高品質のHPMCカプセルを医薬品メーカーに供給できる、実質的に世界で唯一のメーカーとして、高い成長可能性を有しています。カーライルはHPMCカプセル事業の成長の為に、当社に対して豊富な知見とリソースを提供いたしました。クオリカプスは、世界各国の営業活動を統括するグローバル・チームを組成し、主要顧客に対する営業強化、製品ポートフォリオと価格の最適化を行いました。さらに、グローバル製薬メーカーにおいて重要度が急激に高まっている複数拠点購買の要請に応えるべく、製造能力の拡大を行いました。これらの結果として、当社のHPMC事業は急成長を成し遂げました。

追加買収も含めたグローバル展開
追加買収の為の資本注入等も含めたカーライルの支援により、クオリカプスはそのグローバル展開を拡大して参りました。カプセル製造技術の内製化を目的として、カプセル製造装置の開発・製造を行うカナダのテクノファー社を買収いたしました。同社の新製品により、クオリカプスは高品質のHPMCカプセル製造能力を急拡大致しました。また当社は、ヨーロッパ地域の豊富な需要に対して低コストで製品供給を行うべく、ルーマニアにおいてカプセル製造工場を買収いたしました。

“One Carlyle Approach”に基づく支援を通じたグローバル経営基盤の確立
カーライル投資時点では、クオリカプスは日本、米国、スペイン各拠点に工場を有するのみで、これらを統括するグローバル・コーポレート機能は存在しませんでした。斯かる状況下、カーライルはグローバル経営基盤の確立とコーポレートガバナンスの強化に関する支援を行いました。カーライルU.S. ヘルスケアグループおよび、オペレーティング・エクゼクティブのトム・ラバウト氏の参画などを通じて、グローバル経営基盤確立の支援を行いました。その上でクオリカプスは、グローバルCEOとCFOのもと戦略を明確化し、連結経営の強化およびKPIに基づく経営管理を実現いたしました。